ブログをご覧の皆様、いつもお付き合い頂き誠にありがとうございます。
いつもなら早速本題のブログに入るところですが、今日はまず皆様へのお詫びから。
昨日、1/10(水)は私的な理由によってお店を開けられず突然のお休みとなりました。
予定外の店休日で、ご来店頂いた皆様へは貼り紙等でのご案内もできず、常識を欠いた対応となってしまいましたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
ご不便、ご迷惑をお掛けし誠に申し訳ございませんでした。
個人で営業している以上、イレギュラーはつきものではございますが、このようなことが今後起こらないように十分に気をつけて参る所存でございます。
それでは、以下より本題へ。
今週末よりLos Angelesに行ってきます。
(と、いうことで1/13(土)〜1/26(金)までお休みさせて頂きます)
目的は、本当の愛を探しに。
ウソ、お馴染みの古着探しです(ブルゾン2018)。
…。
再び古着が流行になったと感じられるようになったのは、2015年頃からでしょうか。
私は1980年生まれの大阪育ちなので、ごく自然に90年代の古着ブームを経験し、それが洋服に興味を持つきっかけの一つとなっています。
当時はLevi’sも当たり前のようにアメリカ製であり、Gパンは赤耳が当たり前。
ロールアップも1発で20cmくらい折り上げるような、派手な履き方が私の周りでは主流でした。
大阪、心斎橋のアメリカ村は古着の街(村?)とも言えるほど欧米の良質な古着が良心的な価格で売られており、店員の方々は怖〜いお兄さんか一見客には見向きもしないような玄人専門オジさまも多い中、私たち学生はバイブルともなった「BOON」や「SMART」に加え、関西ローカル誌として絶大なる信頼を得ていた「カジカジ」を片手に、休日に親から与えてもらった3,000円(+電車賃500円)のお小遣いを握りしめて(と、いうより実際はカツアゲに合うことも多かったので靴下の中に入れて動いていた)1日中歩き回ったことが大変懐かしい思い出になっています。
思えばあの頃、背が低く子供っぽかった私にとって洋服を選び買うことは、自分をより良く見せるための唯一の手段のような気がしていて、友達のスタイルを真似て着ていたEDWINのGジャンやヨンイチカーキ、レザー版が欲しかったけど予算の都合で選んだナイロンコルテッツ(NIKE)、一番のお気に入りになっていたLONSDALEのTシャツは、ほとんどが古着でありながら新しい自分を作ってくれていました。
ガーネッシュのNo.8が漂うところに古着屋あり。
なんて大げさな言い方をしてしまうくらい、誰もが嗅いだことのあるあの古着屋さん独特の強い香りは、ヒッピーカルチャーを慕う跳ねっ返りの強い古着屋さん独自のスタイルでもありますが、看板も出せないような視認性の悪い雑居ビルで営業する古着屋さんが、その存在を嗅覚で気付かせるような意味もあったのではと感じます。
鼻を頼りに怪しい縦長のビルにある壊れかけたエレベーターに乗って、新しい古着屋さんを探してみることや、アメリカ村から少し離れた堀江、船場、東心斎橋などに足を伸ばしてみることは、角地少年にとってまた新しい自分との出会いを求める探検でもありました。
(今の東京で言えば、京橋にある「Mind Benders&Classics」さんのような、手動で開閉するエレベータのように、その先には我々がお手本とするようなお店が多数ありました)
今では大きなSC(ショッピングセンター)やファッションビルのように、大手企業が集約されたモールで良質な洋服が足を使わずに手に入るようになり、自宅でお買い物をするのが当たり前になった現代に再び古着が注目されるのは、今でもきっとあの頃私が感じていたドキドキやワクワク、そして未だ見ぬモノとの出会いを求めている洋服好きがたくさんいらっしゃることを感じるとともに、改めてONE&ONLYって楽しいと思えてなりません。
私は自身は、クラシックがベースにあるモダンな人なので、大師匠的なヴィンテージや、古いモノへの尊敬はあっても執着はなく、大量生産されていたものであっても味わいのある、友達感覚で付き合えるような古着も好きなので、そういう意味ではここにしかないものばかりではありませんが、それでもベーシックなチャンピオンのリバースウィーブが何故かBechicsではとても洒落たモノに見える…というような掛け合わせ方には強いこだわりがあります。
ある意味、それがセレクトショップの最も大切な部分だという点には改めて思うところがあるわけですが、それはまた今度の機会に…。
Bechicsでは開店当初から看板商品の一つに2,900円のTシャツがありますが、あの頃の自分のような若者がBechicsに来て、このお店で扱うTシャツでカッコ良くなって欲しいという思いでもあったりします。
今回の買い付けにおけるキーワードは、「Trad・Happy・Exciting・Chic・Borderless」。
Tradをベースに、あらゆるジャンルの洋服を心地よく上品に、2018年らしく組み合わせていくのが気分です。
こんな
と、言うように、ゴマンとある品物の中から一瞬のフィーリングで選ぶ作業には、いつも以上にブレないイメージがあるわけ(本当はもっとちゃんとしたイメージ)ですが、古着の神様がどのようなご縁をくださるか…。
最後に改めてアナウンスを。
1/27(土)より営業を再開いたしますが、買い付けてきた古着が全て並ぶのは帰国から約2週間程度経ってからとなります。
実際は徐々に増えていくという感じになりますので、そのへんはできるだけインスタでご報告をしていこうと思っています。
いよいよ2月からは2018SSシーズンが本格的にスタートします。
Bechicsならではの新旧入り混じる世界観をどうぞお楽しみに、ご覧にいらしてください。