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  • 執筆者の写真Toshiya Kakuchi

新しい時代に向けて

遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

本年も変わらずご愛顧賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。



さて、2021年は本日1月7日(木)に発出された1都3県を対象にした実質2回目となる緊急事態宣言からの幕開けということで、小さいお店ながらも経営者の私は今年も相変わらず肩がカッチカチの状態で一年を過ごすことになりそうです。



とはいえ、この展開は当然想定していなければならないわけですから、一年前からwith COVID-19の時代に向けた準備をして参りました。



早速ですが、2021年第1回目のブログで私が準備してきたことをご紹介いたします。



「この時代に買うに相応しいもの」というのが、一つのキィワードだと考えてきました。



それは、ファッションが持ついくつもの役割を考えて、それぞれの役割に適したものを揃えていくというシンプルな作業でありますが、近年の流れから新たな時代に向けて最も重要なことが何であるかを都度立ち止まって再考する、そんな時間と共に激しく変化する価値観の探索と、ベシックスとしての信念を重ね合わせるような作業でもありました。



その答えは無限に存在しましたが、一つの答えとして重要視したのが今回ご紹介する「誰もが知らないもの」「ファッションの楽しさを再確認するもの」「誰かに優しいもの」です。





RECYCLE DEAD STOCK(以下、R.D.S)という、デンマークのリメイクブランドを日本でベシックスが初めてお取り扱いする、ということになりましたが、このブランドは昨年の今頃から長い時間をかけて探し当てた一目で楽しさを感じるブランドです。



日本初上陸ということからも、メディアには一切登場しておらずここで初めて見るお客様が99.999%くらいではないかと思いますが、このブランドはビンテージのブランド服や生地を使い、自分たちのスタイルを作り出すユニセックスのブランドです。



私が注目した点は、いわゆる古着の再構築という点ではなく、デザイナーズ等のブランド服の再構築であったり服飾用の生地だけに限らない、例えば今回のようなビンテージの布ポスターから服を作ったりする新しさが第一ですが、もう一つ、”サスティナブル”と”ファッションビジネス”という矛盾関係にあるそれぞれ(簡単に言うとサスティナブルを語るなら服なんか作らないのが一番であるがどこも謳いながら結局服を作り続けている)の間に入り、そこから無駄のないファッションを生み出すスタイルで、私たちアパレル関係者の新しい存在として今後なくてはならないブランドであることを確認したという点でもありました。



リメイクブランドに関しては、I.D INDUSTRIAを立ち上げた経緯を以前にご説明したこともありましたが、日本国内ブランドは軒並み断ち切りやドッキングというような激しさを売りにしたものが多く、作り込みという点ではあまり納得できるものがなかったのが正直なところでした。



その点、このR.D.Sの商品は全てイタリアでモノづくりされており、リメイクにありがちな荒々しさを売りにすることなく作りは非常に丁寧で、ステッチ一つを取っても非常に綺麗に打たれています。





また、イタリアメイドの共通する良さですが、フォルムが柔らかく、製品の縫い上がりがしなやかであるという点も特筆すべきと考えています。



2021年、ベシックスはセレクトショップとしての本来の役割に立ち返り、皆様に必要とされるものをシンプルにご提供させて頂くとともに、新しい価値観のご提案にはさらに力を入れて取り組んでまいります。



まずはこんな刺激的なシャツアウターでコロナに立ち向かっていきたいと思いますので、今年もお付き合い頂けますよう何卒宜しくお願い申し上げます。

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