• 店主 角地 俊耶

Beautiful shape for men


これまでBechicsでは”モチは餅屋”という発想が常にあって、それぞれのブランドの中から特にそのブランドの強みが出ているアイテムを買い付けるようにしてきました。

シャツなら◯◯、ニットなら××、コートは△△…というような感じで、何年かシーズンを重ねていってもそのアイテム自体のレベル感が一定に高いもの、言い換えれば各デザイナー様が得意なアイテムにフォーカスして、お客様にそのブランドの一番熟したところを味わって頂けるよう心がけています。

正直、この買い方はコレクション性を重んじるブランドには嫌われますが、お客様は1ブランドで全身のコーディネートを組むわけではないので、セレクトショップである以上その篩をかける作業を私たちバイヤーがお客様の前に行うのが仕事だとして割り切っています。(と言いつつ、弊店のお取引先様は毎回どんな買い付けでも快く展開をさせてくださる懐の深さ…)

そういったスタイルで買い付けていると、ふと一つの考えに行き着きます。

「それなら1アイテム専門のブランドで買えば良いんじゃないの?」ということに。

実は、Bechicsをはじめた頃からずっとその考えはありました。

実際に、現在お取引をさせて頂くいくつかのブランド様は特化した看板アイテムを持たれるところもあって、そのようなキラーアイテムが存在するブランド様はやはりよく売れています。

各アイテムにそのようなブランドがあれば良いのですが、実際探してみると意外と単品でズバ抜けて良いものを作るブランドが少ない(私が知らないだけというのもあるでしょうけども)という印象です。

そのような中で、今シーズン新たに取り扱いさせて頂くパンツに特化したブランド「RICHFIELD」は悩みを払拭する一つの答えとなりました。

これまでもパンツ特化のブランドで、よく耳にするブランド様など何度か知人から紹介されたりしたこともあったのですが、とても人気があるとは知りつつ実際モノを拝見した際のレベル感や自分の趣味とのギャップに納得できず見送ってきた中で、ようやくRICHFIELDとの出会いで長きに渡るモチ探しに一つの終止符を打つことができました。

RICHFIELDの良さを一言で言えば、大人向けの美しいカジュアルスラックスです。

好相性の靴がAldenの990であり、Heinrich DinkelackerのWienであり、スニーカーならNIKEではなくCONVERSEやSTANSMITHだと言えば大方のイメージが伝わると思います。

<T-4>

シンプルで理解のしやすい美しさを持ちつつ、オーセンティックなだけではない微かに見られる今の空気とデザイナーの嗜好性。

きちんとした革靴を履ける大人が、良い靴とド直球のスラックスの組み合わせでは気分が乗らない時に選ぶパンツです。

<T-4>

今回Bechicsで買い付けさせて頂いたモデルは、

T-2:2タックストレートモデル

T-4:ワイドストレートモデル

T-5:ワイドテーパードモデル

の3型で、今シーズンに入ってから何度もブログ等でも訴えている「ストレート&ブーツカット」の打ち出しをここでも図っています。

パンツに関しては言葉で説明しても伝わらない部分が多いため、ご興味頂けるお客様には是非一度ご試着頂きたいところですが、RICHFIELDのパンツは各モデルを横断して曲線と直線のコントラストが美しく、素材の選び方もとてもメンズらしい男のスラックス顔が特徴です。

<T-2>

私の言う曲線とはヒップのカーブやタックのドレープ感などに見られ、直線はクリースラインやポケットの顔つきなどに現れていて、デザイナーNさんのオーセンティックなメンズドレスのディティールへのこだわりや、ミリタリーのような出自への造詣が各所から窺えることが男のスラックスたる所以にも思えます。

<T-2>

ブランドリリースなどにも見られますが、「大人に向けた、主張しすぎないデザイン」がコアコンセプトになっているRICHFIELDは、基本的にはシャツを着て、革靴を合わせるスタイルをイメージしています。

それはスウェットやスニーカーがNGということではないですが、この点は私がRICHFIELDを今シーズンからお取り扱いさせて頂く上でとても重要視し、共感したポイントでもありました。

話は変わりますが、2019年秋冬は皆様にとって迷いのシーズンであると思います。

絶頂を迎えたビッグシルエットブームや、YouTubeなど情報の正確性も保たれない中で括られる”素材系”と言われるようになったブランドなど、直線的なミニマルトレンドが時代性としても目垢が付き始め、次に何を着れば良いのかわからなくなっている多くのお客様を目にしています。

そのような中で、改めてフォーカスされている様々な価値観の一つが「シェイプの美しいもの」だと感じていて、それはフォルムの美しさや仕立ての美、適正なサイズで体が美しく見えるもの、と言うように、オーバーサイズのような極端なニュアンスに誤魔化されず、全体が作り込まれた真っ当な良いモノの価値を再確認しているようにも感じます。

特にメンズにおいてはパンツ以外の下半身の選択肢が殆どないことからもパンツは最重要アイテムであり、トップスが適正サイズであってもオーバーサイズであってもバランシングできるような優秀なパンツは最も必要性の高いアイテムではなかろうかと考えました。

RICHFIELD、目の肥えた大人に向けて真摯に作られた美しいスラックスを是非ご覧ください。


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