今シーズンよりBechicsのハウスブランドとして、2つのレーベルを立ち上げることになりました。
簡単にご説明をすると、
INDUSTRIA(インダストリア):Bechicsのオリジナルブランド
I.D INDUSTRIA(アイディーインダストリア):Bechicsのオリジナルリメイクブランド
となります。
それぞれ、約2年間の準備期間を経てようやくリリースできることになりました。
自分で言っておきながらツッコミますが、準備が長けりゃ良いってモンではございませんのでむしろそれだけ苦戦していたという事でご理解ください。。。
さて、我が子のようにかわいいハウスブランドについてですので、日頃から長い私の話がさらに長くなるのが目に見えておりますが、今後オリジナルに関しては大方の予想を裏切る短さでご紹介していきたいと考えております。
その理由は、話すことがありすぎて長くなるからに尽きますw
とにかく、今後実物を是非ご覧ください。
プロダクトのご紹介の前に最初にここだけは覚えて頂きたい、という点だけお話をすると。
INDUSTRIAは私のアイデアとこだわりを100%パンパンに詰め込んだ企画モノの商品(わかりやすく言うと新品のオリジナル)ですが、完成度を120%まで高めるためにどうしてもこのお方の力を借りたいという私が最も尊敬するデザイナー様にご協力を頂きました。
皆様にとってそれが誰なのか?が一番重要であることは百も承知しておりますが、誠に申し訳ありませんがそれについては今後も明かすことはございません。
前述の準備期間2年は、このデザイナー様を口説き落とす(表現がガサツですがわかりやすく言うと)ために掛かった時間です。
もう一つのI.D INDUSTRIA(こちらは古着のリメイク)も同じく、ブランド化する上で十分だと言える優良なパートナー探しに膨大な時間を費やしようやく製品化に至りました。
それぞれのブランドコンセプトは、文末に掲載しますのでご興味頂ける方のみご覧頂ければ幸いです。
さて、先立ってリリースしましたI.D INDUSTRIAについて、少し具体的なお話をしましょう。
ブランドコンセプトにあるように、I.D INDUSTRIAは作り手のための商品であります。
つまり、買い手のための商品ではありません。
なんとも失礼なスタンスですが、それでこそ生まれる本質的なファッションの面白さをストレートに形にしたいと考え、極めて趣味性の強いラインナップを仕掛けていきます。
多くの方にとって箸にも棒にもかからないようなものも出てきますが、誰かにとってはかなりグッとくる、そんなものになれば良いと考えています。
第一弾となるスカーフのシリーズは、私が洋服の基礎を学んだ「ドレス」へのリスペクトを込めて作りました。
私が大好きなラルフローレンやブルックス・ブラザーズをはじめ、クリスチャン・ディオールやジョルジオ・アルマーニ、レオナールやジャン・フランコ・フェレ(知ってる人いんのかな)など、錚々たる面々、そして様々な時代を思わせるネクタイを解体し、良い意味で思想の異なるモノ同士を組み合わせたリバーシブル仕様にしています。
ネクタイ自体がドレスのアイテムだという点もそうですが、美しい作りを求め繊細な着こなしを心がけるドレスマンが相手でも取り入れて頂けるか?は意識したポイントです。
リメイクブランドの多くがワークウェアやスポーツアイテムなどを大胆に再構築している中で、I.D INDUSTRIAはそれらも取り入れつつテーラードやドレスというカテゴリーまでカバーしているのが大きな違いとなりますので、是非細かいところまでご覧ください。
次回は、訴えられたら絶対に負けるジャケットをリリースいたします笑
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I.D INDUSTRIA
I.D(アイディー)とは、Identificationの略。
利用者を識別するための符号とされ、人の違いを示すために存在する。
I.D(アイディー)は時代に適した自由な形で生成されるが、
常に単一であり、私的である。
過去に生まれた製品を使い、数字や記号を自由に組み合わせるように再生された
「I.D INDUSTRIA」のプロダクトも同じく単一である。
また、精神分析学者のフロイトが唱えたID(イド)は、
感情、欲求、衝動といった無意識の概念であり、
ID(イド)自体は本能的で理性を持たないと言われる。
極めて本能的に創られた「I.D INDUSTRIA」のプロダクトには、
独立した哲学と美学が宿り、あらゆる存在と相関しない。
「I.D INDUSTRIA」のプロダクトは、作り手だけのために存在する。