• 店主 角地 俊耶

本当に良いものを


弊店のブログをお読み頂く方々がどんな方なのか、実はあまりよく知らないまま毎度小煩い内容を無造作に書き続けておりますが、今回はBechicsに興味がある方にも、そうでもないただの通りすがり読者の皆様にも是非お読み頂きたい、そんな内容です。

タイトルの通り、”本当に良いもの”とは何かを本気で考えながら近頃を過ごしている私ですが、改めて考えてみると正直色々と悩みます。

そして、突然のご報告ですが、「tim. TAIKIMATSUMURA」ブランドが18AWシーズンにて一旦終了いたしました。

ブランド終了と言うと、エッ!どうして?売れてなかったの?それとも何かご病気にでも??…というのが一般的な受け取り方なのかと思いますが、理由はさておき休止には皆様がまた嬉しくなるような理由が存在していますのでご安心ください。

しかし、Bechicsにとって大事な柱ブランドであるtim.不在の19SSシーズンは、弊店としてこれ以上なく焦ったというのが正直な感情で、松村さんにその気持ちを伝えたところ特別にBechicsだけでもう1シーズン、tim.TAIKIMATSUMURAを継続させて頂くことになりました。

とはいえ、こんな小さなお店のためだけに多くのコレクションを作るわけもなく、何か1つだけ、tim.の”本当に良いもの”をお客様に伝えるなら…と頭を悩ませた結果、予てから評判の良いパンツを1型、それも「”本当に良いもの”をお客様に伝えるため」というタイトルを設定して企画させて頂きました。

これは純粋に、お客様のためだけでなく私がこの先、一時だけでなく長く履きたいと思えるような、そんなパンツです。

そう考えた時に、いくつかのポイントが見えてきました。

1:素材、パターン、縫製、付属…など、何か一つだけではない全てに配慮されたもの

2:年間のいつでも履けるパンツであること

3:摩耗や経年変化、型崩れへの耐久性があり、時間が経つほど体が喜ぶ素材を使うこと

4:普遍的であるが、ベタな色ではない独特のズレがある洒落た色であること

そして、ここが一番大切な部分ですが、このブログや店頭の接客でお伝えする部分的な情報以上に、ご購入頂いたお客様自身がこれは”本当に良いもの”だと履くほどに体感できるもの、言い換えるなら「買う時はなんとなくだったけど、良いパンツってこうなんだ…」と後からでも気付くようなものを作りたいと考えました。

ちなみに、商品の特徴を簡単にご説明すると

A:ノーベルトでスッキリさせ、シャツだけなくTシャツをinして着てもカッコいい

B:ワタリの膨らみが全体のボリュームを特徴付け、蹴回し(簡単に言えばトップスの裾)に対してあらゆるフィット感を持っている

C:テーパードシルエットでありながら、ストレートのような筒っぽさとボリュームがある

D:パンチェリーナ、マーベルトなしのスレキ、毛芯を入れたウエスマン仕様で腰回りのキマリが抜群に良く、無駄なシワや収まりの悪さが生まれない

という感じですが、その他にもたくさん書ききれない良いところがあります。

私もこの業界に就いてもうすぐ20年ですが、いま改めてファッション業界が岐路に立っていることを思っています。

それがどういうことかを活字で伝えるのはあまりに無謀ですが、”本当に良いもの”は見えないところ、お客様が見ても触ってもわからないようなところにその仕掛けがあり、そこに手間とお金がかかっています。

だから、「なんで見た目普通なのにこんな高いの?」と思うものがあるわけです。

パッと見の印象が買い物のファーストプライオリティであることを前提としながら、Bechicsはお客様にルックスだけではない”本当に良いもの”を伝えるべく、tim.にこのパンツを作って頂きました。

この商品は、tim.TAIKIMATSUMURAブランドへの感謝の気持ちと、このブランドがいかに良いものを作っていたかを記録する、重要で永久的なものと位置付けています。

最後に余計なことですが、どれだけ良くても価格が高ければ買う気にならないとも言われますが、一度”本当に良いもの”を手にした方はその概念がいとも簡単に崩れ、次からは妥協ができないようになることも多いと感じています。

良いものを知っている方にも、まだ半信半疑である方にも、tim.を買ったことがある方にも、そうでない方にも、皆様にお求め頂けるよう今回はプライスにも最大の努力をしました。

Bechicsだけに存在する、今回のための特別なタグまで制作して頂いたtim.TAIKIMATSUMURAの最後のコレクションを是非お試しください。


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