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  • 店主 角地 俊耶

TESTA 258


TESTA(テスタ)とはイタリア語で「頭」を意味する言葉で、今回ANDALSでオーダーさせて頂いたダークブラウンのスエード素材のカラースワッチ(生地の色サンプル)にそのように表記されています。

アタマ…??

なわけですが、実はコレ、Testa di moro(テスタ・ディ・モーロ)という言葉の略で、diは「〜の」moroは簡単に言えば「黒みのかかった」という意味があるそうです。

(さらに深く掘り下げると歴史のお話にまで及んでしまうのでやめておきましょうw)

つまり、「黒がかりの頭=こげ茶色」という意味になるようですが、やっぱりイタリア人ってオッシャレーィ!!という風に一般的には捉えるべきところ、私は日本語のこげ茶色について、茶色が焦げた色…って、その時何が焦げたの?と思うばかりで、そのシュールさにますます日本語の奥ゆかしさを感じつつ、そして自らの偏屈さを再認識しました。

焦げ青色も、焦げ緑色もない、焦げ茶色はこげ茶だけにしかない独特な色なわけです。

芋でも焼いている時に決まったのか、なんとも大胆なネーミングセンスですネ。

そんなくだらない話はさておき、数多ある色の中から最も黒に近い茶である”大人シブい”TESTAを選び、さらに今回はおそらくANDALS取扱店で唯一だと思われるカラー糸を使ったウェルトステッチを施したBechics SPECIALをご用意いたしました。

ここしばらくのスニーカーブームが落ち着き、そろそろ革靴を…という声は日増しに聞こえてくる状況ですが、スニーカーで甘やかしてしまった足が緊張感を取り戻すまでには随分時間がかかりますよね。

良い革靴であるほどに、汚したり傷付けたりする恐怖感もあったり、足に馴染むまでの時間がツラかったり、それを乗り越えてカッコイイスタイルを…と思うまでの靴に巡り合うこともできていなかったり。

革靴を履かない理由を探せばキリがないほどにあると思いますが、そんな様々な障壁を良い形でクリアできるようにと半ば焦げ上がった脳みそを回転させてオーダーしたのが当該商品です。

冬の重量感あるコーディネートにもどこか軽く見えるような、スエードの重みと生成りステッチの絶妙なマッチングをお楽しみください。

細かいブランドのウンチクはいつもの長ったらしいブログにてどうぞ。


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