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  • 店主 角地 俊耶

サルバトーレ・召しなサーレ


なかなか涼しくならない日本の夏に、少しでも涼しくなるギャグからお届けいたします。

オリンピックではサマータイム導入が物議を醸していますが、私個人的には日本の季節の問題が取り上げられるのは職業的に関心が高く、叶うなら立夏(5月6日頃)や立秋(8月7日)も現実的な日程へと変更してもらいたいくらいです。

…という、叶わなそうなことを他力本願していても仕方がないので、この暑い時に想像できる範囲の秋物が何であるかを考えた結果、今回ご紹介するシャツを仕入れました。

今シーズンは、サルバトーレ・ピッコロの中でもファンが多い、ワークジャケットと、ピッチオープン(ショートポイントセミワイド)が特徴のリスボナの2つをオーダー致しました。

この2つはそれぞれ違った特徴で、ワークジャケットの方はTシャツ〜シャツ〜ニットなど、あらゆるインナーに対して万能にコーディネートできるカバーオール的な使い勝手が特徴で、リスボナは、第一ボタンまで閉めた時にTie space(ネクタイを締める時に必要とされるわずかな隙間)が狭めに設定されている、ノータイでもジャケットなどが素敵に見える程よい抜け感が特徴のシャツです。

選んだ素材は、洗い込むほどに味わいが増すシャンブレーと、スラブ糸の入ったボイル素材の2種類で、共に触り心地がさらっとドライでリラックスした表情が良く、たちまちの気候や今秋の気分にもぴったりな素材です。

前回のブログでも書きましたが、私がわざわざサルバトーレをオーダーする理由は、イタリア人の手仕事が入ることでの絶妙なドレス的ニュアンスであって、カジュアルがメインとなるBechicsでのカジュアルアップには最適なブランドとして今回もイメージしています。

ワークウェアの典型的な着こなしをアレンジしてどうやって面白さを出すのか?というのは、私が洋服屋になった始めの頃にのめり込んだいわゆるハズシ。

ハズシの個性=その人らしさにつながる大好きな遊びですが、正当も不当もその人らしさで成立させられるのがトラッドなアイテムの好きなところで、故にいつまでもタンスの中で眠ることなく活躍してくれるのだと思います。

また、ショートポイントの衿型を見るとついフルボタンナップして着たくなるのは昔からの癖ですが、ネクタイをした時のようなキチンとした雰囲気を漂わせつつ、逆にネクタイがない欠落感も感じて大きなハズシになるという私には丁度いい曖昧さが好きで、このピッチオープンはリリース当初から好きな型でした。

まだまだ着込むなんて考えられない猛暑のお盆真っ只中ですが、ササっと羽織れたり色から楽しめる秋の服をご紹介いたしました。


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