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店主 角地 俊耶

Bechics


8月13日は、Bechicsがオープンした日です。

本日で1年が経ちました。

先ずは何より、お客様皆様やお取引先様のご愛顧、ご支援に心より感謝を申し上げます。

誠にありがとうございました。

この1年は私の人生で最も濃い時間であったのはもちろん、初めて人生を賭けた1年でした。

大好きな洋服で商売をさせて頂けるありがたさも、商売を成り立たせる難しさも、独立するまで直面することのなかった多くの具体的な現実に日々一喜一憂してしまうことも少なくありませんでしたが、そんな日々を過ごしながら1年営業できたのはお客様皆様のお陰に他ならず、当たり前(ベーシック)なことですが、お店はお客様が最も大切なのだと改めて感じます。

感情的な話はほどほどに(笑)、1年経って初めてBechics(ベシックス)という店名について触れてみようと思います。

BASICとBe Chicが重なり合うよう名付けたベシックスは、言葉遊びの読み方ですので英語では意味を持たない、自分で言うのもナンですが馴染みにくい名前です。

名前は大切なので、覚えて頂きやすい、最近なら検索しやすいなんてことも踏まえて変わったネーミングは避けるのが一般的かもしれませんが、それでもベシックスと名付けようと思った理由がありました。

ベーシックには、ファッションにおけるベーシックアイテム・スタイルという意味の他、当たり前のことを当たり前に行うという意味も込めています。

つまり、お客様が喜んでくださる素敵な商品を素敵な販売員が素敵な店で売り続ける、というファッション小売店の基本となる姿勢が揺るがないということです。

そのようなことを一つの表現としてCS(Customer Satisfaction )と習ったことがありますので、CSを最も強調する、そして続けていくうちにどんどんCSが上がっていくという意味を込めてBechicsのcsの上には音楽記号のアクセントとクレッシェンドの意味を持つ三角の記号を入れました。

また、その三角記号の見方を変えれば矢の先のようでもあります。

矢の先にある人生と、矢の先にあるのはいつも愛(i)である、そんな複数の意味を込めました。

そして、Be Chicはシックであるという意味ですが、シックとは形を持たず、また限定されるものでもない、強く深みのあるオリジンのようなものと考えています。

それは、充実した時間を過ごすことや、物事を判断すること、有意義な遊びも、時に反抗することも、様々な姿勢と思考で生き続けた結果に生まれる印象だと思います。

意味が深い故、シックとは何だろうかと考えざるを得ないことが私自身を日々問うことにも繋がっていて、常に進化し続けようとする店になれれば良いと考えました。

ベシックス、という言葉は今の世の中にはありません。

『変化に応じるのではなく変化を生み出す』という言葉はある有名な広告代理店で言われたものですが、ベシックスがいつか皆様の中で違和感ある言葉でなくなる日を目指し、また新たな1年をお客様の為に励んでいきたいと思います。

今後ともBechicsを何卒宜しくお願い申し上げます。


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