陽が差せば、思わぬ夜の冷え込みに、ああ、まだ来ぬ夏を日々思う。
今宵も蒲団で思い見る、明日は何着て出掛けよう。
先んじて5月病でも患ったかと思うような一句は、我ながら震えてしまう貧弱な語彙力。
思わぬ寒暖差にお風邪など召されませぬよう、皆様お身体ご自愛くださいませ。
さて、無駄な前置きにかけた時間を伏してお詫びし本題へ。
薄手のニットでもなく、ジャケットでもなく、Tシャツでもなく、シャツでもない。
年中活躍すると言われるデニムが最も活躍する時期、それが5月(だと思う)。
デニムの良さとは、ともに過ごす快適な時間でもあります。
それは例えば、お出かけ前に迷わないこと。
「今日は暑いかな?寒いかな?」どちらであってもデニムなら大丈夫。
Gジャンならお昼は袖をまくって、夜は上まで閉めて。
邪魔な時は肩に掛けたり、床にも置いちゃいます。
デニムの良さとは、少し大胆なデザインを自然に取り込めることでもあります。
ペインターパンツのような、ディティールの多いボトムスもデニムなら気楽に履けます。
縫い目の部分はどんどんアタリが出て、柄はないのに立体感がある、そんな面白い一面もデニムの良さ。
古びていく過程や汚れまでがカッコよく見えるのがデニムの素晴らしいところ。
悩まない、ハズして良い、気にしない、ノンストレスで快適な時間を過ごせることは今の時代にとても必要なファクターです。
そういうデニムを、さらに自由な心で選んでみるのがオススメ。
それは例えば、サイズを自由に選んでみる。
ウエストのサイズより大きめを選んだデニムは、何とも言えない愛嬌があります。
5インチ以上のオーバーサイズを選んで、グッと絞ってタックパンツのようなシルエットを出すのが今の気分にぴったりです。
例えば、うすーい色を選んでみる。
白いTシャツと薄いデニム、なんて90年代のトレンディードラマ以来のコーディネートが今また面白く感じます。
例えば、オシャレ女子の専売特許となったブラウジングスタイルを男らしくダンガリーで。
色々と魅力を語ってみましたが、私が思うデニムの素晴らしい一面はコレ。
同じように見えるデニムでも、人それぞれのパーソナルが濃く現れるということです。
世の中良いものも参考資料もたくさんありますが、やっぱりあなた自身のオリジンこそが一番カッコイイのです。