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店主 角地 俊耶

LOWLOOM


Bechicsの中で一際謎に包まれたブランド「LOWLOOM」。

LOW(低速)で織ったLOOM(織物)という意味で、デニムやシャツ生地に代表される希少で味わい深い”織り生地”を使うことをコンセプトにしたブランドです。

このブランドは良い意味で誰も何も知らない極めて匿名性の高いブランドで、予てからブログでご紹介したい気持ちでおりましたが、ある理由から控えていました。

まず、最初にお伝えしたい事はおかげさまでとてもよく売れており、私が長期的に成し遂げたい目標としている「セレクト」ショップとしての使命、”お客様が新鮮に感じるものを提供する”ことに僅かながら成果を出すことができてきているということ。

これには、「カクチがオススメをしているから買う」という極めてありがたい買い方をしてくださるパターン(1)と、「醸し出す雰囲気が気になり、実際に着てみてとても気に入った」というパターン(2)の2種類あるのですが、LOWLOOMの現在の売れ方は完全に(2)のパターンです。

お買い求め頂いた皆様、本当にありがとうございます。

(1)も(2)もこれ以上ないくらい嬉しいお買い物なのですが、実は私が以前から考えていることに『お客様に見つけて頂く』というお店づくりがあります。

つまり、ショップやメディアからの外圧(ex. SNSやメディア、このブログも然り)…と言うと少し大げさですが、ある意味縛られた状態でのお買い物が当たり前になっている今の時代、お店の楽しみ方は気の合う販売員と話すことや洋服を買いながらコーヒーやお酒を飲むことなど、洋服以外のトッピングを用いた洋服を盛り上げる行為はとても楽しく、今の時代に必要なプロセスであるとは思いながらも私は少し疑問も感じていて、

果たして、お客様は”洋服自体”を楽しめているのか?

かつてセレクトショップには、新しい発見と嬉しい裏切りがたくさん存在していました。

昨今トレンドになっている「既定路線」という言葉は、政界だけでなく様々な業種に存在しているような気がしてならず、もう一度お客様に「ファッションは楽しい」ということを伝えたい一心で小さいお店ながらにBechicsは毎回チャレンジをしていくつもりです。

LOWLOOMはそんな矢先に見つけたとても面白く、明らかに放つ何かが見られる服として是非ご注目頂きたいブランドです。


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