• 店主 角地 俊耶

UNFASHION


ファッションのルーツやエッセンスには様々なものがありますが、とりわけトラディショナルなものに関しては絶対と言われる幾つかの代表的なカテゴリーがあります。

それは、

・WORK(ワークウェア)

・SPORTS(スポーツウェア)

・ETHNIC(民族衣装)

・UNIFORM(制服)

そして、今回フォーカスする

・MILITARY(ミリタリーウェア)

などです。

この5つは、Bechicsにはなくてはならない、シーズンが変わっても必ず常備させる恒久的なファクターとして今後も続くと考えていますが、MILITARYに関しては<戦争>を想起させるものだけに他のものよりもその在り方を考えて扱っています。

そんなBechicsで今期扱うMILITARYの品々は、本物もあればオマージュもあり、ある意味アンチテーゼ(反戦メッセージ)とも捉えられるユニークなものばかり。

U.S NAVYの片ポケットシャツをバンドカラーにして、着丈を少し長めに、シルエットもふわっとなびくようなデザイン。秋冬の着こなしとして気になる「Layerd」も守備範囲にありながら、サラッとコートのインナーなどに使っても薄すぎない綾目の立ったコットンウールの肉感がとても万能でこれからの時期に活躍するシャツです。

こちらは1940年代に作られたかなり古い「実物(本物よりも更にホンモノ)」な1着。

オリジナルはドーナッツボタンなどメタルボタンが付けられているのが一般的ですが、この商品は時間と共にボタンも取れてしまったようで、その後誰かがこの洋服を普段着として着るために尿素ボタンに付け替えられています。

厳しい時代に生まれた洋服ですが、このように目的通りに使われていない様相が戦争が終わった事を感じさせてくれる、健全な破壊が気に入りました。

Scyeからも今年はミリタリーデザインの商品が多数発表されていますが、中でもこのジャケットはMA-1などに見られるペンポケットもあり、思わずペンキャップを指で探してしまうほどの出来栄えです。

それをテーラードジャケットにする…というのはScyeらしくもありますが、この洋服を着て戦場に行く人は誰もいないだろうとホッとするデザインですネ。(コンクリートジャングルにはうってつけです)

同じくScyeのマッキノウコートも、代表的な「M-38」型をモチーフにしています。

あまりに実際とかけ離れないように、襟やライナーの素材をナイロン混じりにされている点など、オリジンを大切にしながら洗練させていくScyeのテクニックはさすがの一言。

袖の前振り具合だけでもScyeだとわかる仕上がりです。

老舗ALPHA社からリリースされたこのN-2Bは、恐らく1980年代に作られたもの。

着丈が短く、ボリュームのある大きさのフードに合成繊維を使ったファー部分は、粗野な雰囲気ながら独特な強さを感じる男子が絶対的に好きな質感です。

トップスのボリューム感がマストな今期には特に気分な1着で、こんなアウターにローゲージのタートルネックなどクリアーなコーディネートをするのも今の気分ですね。

その他にもたくさんある、コテコテのミリタリーが苦手な方こそ取り入れて頂きたい、実物をきちんと理解したファッション視点のミリタリーのラインナップをどうぞご覧ください。


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