Manish Clothes

March 26, 2017

 

安易なジェンダーレスではない、男の服作り。

 

Kics Document.の洋服を知るきっかけとなったのは、前職の元上司であり、個人商店の大先輩であるYさんのご紹介です(この方には今でも本当にお世話になっています)。

 

はじめはあまりピンとこなかったのですが、デザイナーのTさん(女性)とお話をさせて頂き、モノづくりについてのお考えやKics Document.としてのコダワリを聞かせて頂いたときにグッと惚れ込むものを感じました。

 

まず、TさんはNYにあるとある服飾専門学校を卒業していて、そこではクラシックなテーラリングやパターンについてなど、徹底的に「つくり」について学ばれています。

 

海外の服飾専門学校でよく耳にするところと言えば、イギリス・ロンドンにある「セントマーチン」やアメリカ・NY発祥の「パーソンズ」などが有名。

 

どちらが良いということではないのですが、コンセプチュアル・クリエイティブ関連の創造性を鍛錬できるような学校もあれば、Tさんが通った学校は完全にテクニカルな方向性に富んでいて、卒業後はモノづくり方面で即戦力となる能力を養えるところでした。

 

その後、日本で名だたるブランドの企画者として活躍した後にご自身のKics Document.を立ち上げます。

 

最初は白シャツ7枚のコレクションからスタートした同ブランドは、素材・縫製・パターン・加工を徹底的にこだわることによって”ただの”白シャツを特別なものへと昇華させました。

 

例えば、皆様がお持ちのシャツには必ずと言って良いほど入っているディティール、背中のヨーク部分に運動量を持たせるためのアクションプリーツを排除していたり、袖部分はセットイン(袖を後付けする工法)にしているなど、これらの技術はただそうするだけだと確実に不具合が発生するようなことであり、お客様目線でとても目立ちにくいディティールです。

 

店頭でお客様の様子を見ていると、それらに気付かれる方はほぼ0%ですが、ご試着をして頂いたときに何か良い意味での違和感(すっきりした形だな…etc)を感じて頂けているのもまた事実。

 

アクションプリーツの代わりにヨークのパターンに丸みを持たせ、生地がバイアス(斜め)に動くよう設計する事で生地の持つストレッチ性を十分に活かしていることや、腕に対して自然に生まれるカーブ、袖の運動量など、着たときに肌で感じる「良い商品」であることこそが、Kics Document.の本質であり、ブランドのストロング・ポイントです。

 

そして、数多あるブランドの売り文句の中で、素材・縫製・パターン・加工などを謳うところが多くあり、いまやそのレベル感の差への注目はなく、非常に悲しい事実としてほとんどのお客様にとっては「だからどうした?」な状態である事も百も承知(逆にそのような事を大切にしているお客様も着こなしですぐわかります)。

 

それでも私がKics Document.を特別なブランドだと感じるのは、やはり女性デザイナーが作るメンズ・クラシックなプロダクトである、というところです。

 

つまり、男性では絶対に発想できない(或いはできても実行できない)ようなアイデアが次々と盛り込まれている部分が大変素晴らしく、新しいと感じます。

 

例えば、Kics Document.の十八番商品にバンドカラーのロングテールシャツがあります。

デザインを見るととても今っぽいのですが、生地は今ではほとんど見なくなった太ピッチのヘリンボーン柄(2000年代前半まではメンズドレスのシャツで多様されていました)だったり、ヴィンテージシャツに見られるようなマルチストライプ柄だったり、新旧のクロスオーバーの振れ幅が非常に面白く、レディースなのか、メンズなのか、カジュアルなのか、クラシックなのか、結果的に現代的なハイブリッド感を帯びた商品になっています。

 

その他、ブランドの代名詞としてリリースされているダブルタックのボトムスは、通常ならモモ位置(最も長いものでも膝程度)で消されるタックの先端を、なんと裾まで伸ばしています。ややもすると「オヤジ臭い」と言われたタックディティールが完璧にモードへ昇華された一例として、とても感動しました。

 

 

追求を重ねてようやく辿り着いたヘビーオンスの天竺素材を使ったビッグTは、襟周り裾口にポリエステルを使い、綿のボディーとの素材コントラストが効いた一枚。

裾には繊細な編み地柄を配して、ラフとデリケートが心地よく共存しています。

 

 

 

アメリカで洋服の知識を深めたTさんが行き着いた答えは全て日本製にこだわること。

 

Kics Document.が作るプロダクトは日本の機屋(はたや)様や、縫製工場など、なくてはならない存在が背景にあります。

 

お客様には関係ないことかもしれませんが、そのような優秀な商品を作れる工場様が日々減っていて、いつか本当になくなってしまう可能性も0ではなくなりました。

 

日本にある素晴らしい職人技術を世界へ広めていき、私達を感動させてくれる職人技や工場をこれからも残していくことをコンセプトにしたKics Document.

 

男性の目線でも、女性の目線でも、新しさを感じる2017年にぴったりなブランドです。

 

 

 

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This shirt expresses the heart felt sincerity and warmth of handwork.

All works about fabrics, buttons, patternmaking,sewing and finishing are made up with Japanese craftsmanship.

The ultimate shirt all made in Japan.

 

このシャツが表していることは、手作りの誠実さと温もりを心で感じる事。

生地、付属、パターン、縫製から仕上げに関する全てを日本の職人技で構成しています。

全てが究極の日本製のシャツです。

 

カッコつけましたが、Google翻訳アプリ使いました。

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