サンホアキン?
サモ・ハン・キンポーなら知ってますが…。
カリフォルニア、サンフランシスコ周辺にある San Joaquin Valley( サンホアキンバレー ) で収穫された良質な綿がサンホアキン綿。
Scyeではここ数シーズン、チノパンやデニムなどでも使われているこの綿素材は、アプランド綿の中でも特に高級綿として知られるサンホアキン綿をさらにコーマ規格※で
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「コーマ規格」
糸単体で見た時に発生している毛羽を取り除く加工のこと。
織物にした時に毛羽が少ない分、光沢感や均一性、柔らかさが増し上質な表情となる高級素材。
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紡績し、上質な仕上げにしています。
単糸の糸を極限まで撚糸(糸をねじること)し、さらにそれを双糸撚り(2本の糸をねじって1本にする)にする工程では極力撚りを加えないといった具合に 撚糸に一工夫することでサンホアキン綿の柔らかさを保持しつつもヘヴィーでしっかりとしたオックス素材に仕上がっています。
この撚糸の工夫はアメリカのヴィンテージデニムやヴィンテージダックなどに見られる古き良きアメリカの紡績撚糸方法を踏襲したものらしいです。
3 本針巻き縫いなどクラシカルでタフな縫製で仕上げつつ、カラーレス&ラグランスリーブといった昨今のリラックスした雰囲気をサイズアップという方法以外で作ったScyeらしい一品。
袖をすわらせて立体的にしながら尚且つ運動量を持たせることは容易ではなく、試作を繰り返されたとのお話もお聞きし、 完成された品物の佇まいの良さには相変わらずの一言でした。
そう言えば、6月にサンフランシスコへ買い付けに行った時に現地で仲良くなったやたらと背が高い黒人のおじさんは私のことを『ジャッキーチェ〜ン♫』と呼んでいましたが、あのあたりが実はサンホアキンバレーの近くだったことを今さら思い出して、もしかしたら黒いあいつがユン・ピョウだったのでは!?なんてそれはどうでもいいハナシ。
着込むほどに馴染み自分の形になっていくというサンホアキンダックを使ったScyeのエンジニアコートは、様々なインナーやアウター・オン・アウターなどの想像ができる着まわしの良さもGOODな今季イチオシのアイテムです。