top of page
執筆者の写真Toshiya Kakuchi

memo




本日の午前中に、ご無沙汰していたMAINU様の展示会に行ってきた。



SS21シーズンの展示会なので、今話されても皆様にとっては知ったこっちゃないことではあるが、それでも今この瞬間にブログを買いておくことに意味があると思い一気に気持ちを書き殴ることにした。



なので、興味がない方はオンシーズンとなる半年後、SS21になったときにこのブログをお読み頂けるとありがたい。



残念ながら、ブランド様の大切なクリエイティブをあけすけにできる立場ではないのでここに商品の写真を掲載することはできないが、率直に琴線に触れたので1年ぶりにMAINUをお取り扱いさせて頂くことにした。



まず、いつもの通り余談から話そう。



ポストコロナの時代を見つめながらの買い付けをする我々経営者及びバイヤーは、様々な考え方はあると思うが誰一人として今までと同じことをやっていて勝てるなどとは思っていないだろう。



よく聞く言葉で言えば、「変わらなければ死ぬだけだ」というわけだが、その変え方をどうするかがもう一つの大きな壁であることは間違いない。



例えば、オンライン化や選択と集中、売れるモノやコンテンツに原資を集中させるということもそうだろうし、ファッション業界において少し優れた人なら改めて「ファッション」の持つ役割や価値に再注目し、ポストコロナの時代に人を豊かにできる方法を模索しなおすということもあるだろう。



さあ、MAINUだ。



こう言ってはナンだが、決して着やすい服ではない(とお客様は思っているだろう)彼らのブランドは、イギリスやアメリカのヴィンテージにあるような意味あるデザインやファブリックを極めて深く理解し、そして現代に置き換える時に”お客様ではなく自分たちの”フィルターを通して、最適な解へと向かっていく。



言い換えるなら、消費者が何を求めているかよりも自分たちが何を信じるかに大きくウェイトを掛けたモノ作りから、かくして世の中の何かに似ることもなく、お客様が今まさに欲しかったものが出てくるわけでもない、「これなら欲しい」と強く感じるモノが突然目の前に現れる。



兼てからベシックスでは、ブランドなんてどうでも良いと言ってきているが、それはもちろんブランド様のやっている事なんてどうでも良いという意味ではなく、はたまたLOOKの分かりやすさでも、どこどこの誰々がオススメしているなんてことでもないわけで、つまるところは強いプロダクトを作れるか?という腕力にしか興味がないということだ。



ただし、お金を払ってモノを手に入れる側になった時に、自分にとって着やすいか?や、誰かに自慢ができること、そしてわからないことをわかりやすく説明してくれるLOOKやインフルエンサーの存在も欠かせないことは百も承知している。



このAWもスキップしたMAINUであったが、率直にそれはウチのお客様に役立つ商品が見当たらなかったわけで、このブランドのことを理解していれば当然ホームランか三振かのどちらかでしかないことは言うまでもなく、21SSに関しては場外ホームラン間違いなしのアイデアが私の中に確実に降りてきた、ということだ。



ベシックスが考えるポストコロナにおいての店の役割は、エゴイスティックに何かを変えるわけでもなく徹底的にお客様の心身に寄り添うことと、その真逆でお客様が今まで見たことがない世界を切り開くこと、この二つをどう均衡させるかだと確信している。



必要性の議論なんてさせない、力強い商品を楽しみに待っていて欲しい。

閲覧数:598回

Comments


bottom of page